第一話 「ルシール」

今回、製作記を通じて僕の作り方を紹介しようと、携帯のカメラで作業の様子を撮ってみました。
完成した時点で撮影していた写真が90枚近く。その中から分かりやすい写真を集めて
製作記を書いていこうと思います。。作業のアラもまるわかりですが、大目に見てあげて下さい。

■ボディの削りだし■
さて始まりました製作記。
こういうの書くの初めてなのでちょっと緊張しつつも
ギターのメイキングをやっているサイトみたいで
ちょっとかっこいいぜと思ってみたりみなかったり。

まず探してきた写真を印刷して、木に両面テープ等で貼ります
実際にギター作るわけではないので、製図したものでないほうが
「ここは後でこういう作業するから多めに残そう」とか
考えながら作業できますし、何より製図の手間がなくて楽です笑。
写真のアウトラインを参考に、やや外側を出来る限り垂直に切り出します。
ノコギリで大まかに切った後、デザインナイフやヤスリで外形をに整えます

OLFAの「アートナイフPRO」というデザインナイフの替え刃には、
彫刻刀の平刀のような刃があって、これが僕には何かと便利です。
今回もマーキングに彫り込みに大活躍しました。

ちなみに今回ボディーに使った木はホウの木です。
木目が目立たず均質で木肌がなめらか、細かい工作に適しています。
うっすら出た木目がアルダーっぽくもあったり。
厚みがちょっとありすぎるので落とします。
実際のテレは45〜6mm、その1/6で7.5mmが適正ですが
このホウ材は厚さ10mm。
仕上げの余裕を0.5mm残しても、やすりで2mmを削り取るのは難儀です。
小さいのでかんながけすると欠けないか不安ですし。

そこでドリルの先端から2mm弱のところにマスキングテープを巻き、
テープから先の部分でズボズボと穴をあけます。
この穴がなくなるまではデザインナイフ等でガンガン削っていいわけです
エンヤ婆にやられたテレキャスの図。
もしくはポルポルくんにメッタ刺しにされたテレキャス。
これでも分からない人は、ルシールでどうだろう。弾丸ちょっと多いけど。

マスキングテープがあるからといってあんまり調子に乗ると
余計に穴が深くなったり、最悪貫通しちゃったりします。
テープはあくまで目安なので、これが木に触れる前に止める感じで。
写真だと思い切り触れてますが。
ここに先述のアートナイフPROの平刃を差し込んでガンガン削り取ります

厚みを落とす作業だけで写真を使い過ぎましたが、
要は厚みが7.5mmになればいいんです。もとから7.5mmだとなおよし
アーチドトップはまたぜんぜん違いますからねー
これを板に貼った紙やすりでシャコシャコ削って、ズボズボ穴の跡が
つるつるキレイになったら厚みはほぼ適正…なはず。

ちなみに木屑やけずりカスが大量に出るので、外で作業しています。
表にひっくり返してみます。うん。見慣れた感じの厚みですね。
今回作るテレキャスターはバインディング仕様なので、角ばっていて
ボディがひとまわり大きく見えますね。え?わからない?
それじゃネックポケットも彫ります。
ここでもアートナイフPRO大活躍。幅がかなりドンピシャです。
はい。ボディの削りだし完了。
ネックポケットはあとでネックを作ったら微調整しますが、
とりあえずは大体でOKです。

だんだん文章が減っているのは気のせいです。


さて、ボディは割とあっさりと完成しましたね。
次回は作って楽しいネックと指板、そして下地塗装までいきます。
現時点でもワケわからん単語がいっぱいで困ってる人をほっぽいて
もっとマニアックに突き進むこととなります。

新しいことにチャレンジしていくその姿勢は素晴らしい
…しかしその経験の無さが招く事態をkobbyはまだ知らなかった
次回、「右親指、血に染めて」乞うご期待(しないでね)
GALLERY ■第二話(ネック・下塗り編)■→


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