第三話 「郵送への限界時間(タイムリミット)」
はじめてのエアブラシ塗装、それはまさに七転び八起き
…というより七転八倒
■塗装編■ | |
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さて。それでは塗装に入ろうと思います。 エアブラシを買ってもう3〜4ヶ月は経ちますが、 サフ以外に使うのは今回が初めてです笑。 折りたたみ式のスプレーブース(吸引機能はもちろん無し)と ドイツの特殊部隊かと見まごうような3Mのごつい防毒マスクを装備して 割り箸の持ち手にそれぞれのパーツを両面テープでつけていきます。 塗装は家でやるとシンナーがくちゃいので、倉庫で。 …この時点でまたミスをひとつ犯しています。詳しくはのちほど… |
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今回使った塗料。全部Mr.カラーのラッカー塗料です。左から スーパーブラック、スーパーシルバー、クリアイエロー、クリアレッドです。 アメリカンテレは3トーンサンバースト、 そして'62テレはキャンディーアップルレッドに塗ります。 塗り方としては、サンバーストが 全体に薄いクリアオレンジ→周りから黒→境目に濃いクリアオレンジ そしてキャンディーアップルレッドが結構ややこしくて、 下地の黒→シルバー→クリアイエロー→クリアレッド と塗っていきます。4工程をうまく塗れるか今から不安です。 |
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ぶわっ! 吹きました。 ちょっと左肩(写真右上部分)の黒が多すぎました。 …ま、これくらいはなんとか… (ピックガードをのせてみる) … 塗りなおそう…(人生初シンナー風呂行き) |
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そんんでもってこっちがキャンディーアップルレッドのほうですね。 最初に黒を全体に吹いたところです。 木目がめちゃ見えてますね。シーラーで平滑にしきっていなかったようです ま、プラモでいうところのサフのかわりみたいなもんですね。 この後、全体の黒がなくなるまで平滑を出して、再度黒を塗って、 その上からシルバーを塗りました。 シルバーの発色をよくしようとしたら下地は黒がいいです。 にしても、塗装中の机がちらほら見えますが、いやー汚い! ついでに持ってる僕の手はもっと汚いですね。 |
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シルバーの上からクリアイエローを吹きます。 はい。こんな感じ。なんか洋梨のような色ですねぇ。 もしくはマツケンの着物ですか。 さて、ここで誰も気付かなかったと思うんですが、 上の写真までは両面テープでつけてあった持ち手に、 この写真からテープついていません。持ち手を接着しました。 実はここに来るまでに、エアブラシのエア圧が強くて、 両面テープからボディが3度くらい剥がれました。 塗装の乾いていないボディが下に落ちたら…分かりますね? シンナー風呂行きです(泣)塗りなおし何度もしました。ええ。 |
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そこに赤を上から吹くと… 赤と黄色のグラデーションがリンゴそのもの。 下のシルバーに入った細かいラメが分かりますかね? |
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生リンゴ色に未練を残しつつ全体を塗り終えると… おーりんごアメの赤(=キャンディアップルレッド)が出た! とか喜びながら撮ったんでしょうこの写真。 これが実際の色に近いです。デジカメだとうまく発色してくれませんでした。 |
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キングクリムゾンに時間を吹き飛ばされたら、 いつの間にかサンバーストの塗りなおしも終わり、 これはピックガードを載せて確認しているところです。」 黒はこれくらい控えめじゃないと、ピックガードで真ん中あたりは 隠れてしまってグラデーションが見えないんですね うん。狙い通りの色が出てよかった。満足満足。 「こぞっおずッしっ チェーン♪」 …と言ってどれくらいの人に伝わるんだか。 下に見えるのは愛用のMOTIFです。これで今エレピの練習中。 |
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はい。今回のテレキャスターはサンバーストが表だけバインディング、 チェリーアップルレッド(以下CAR)が裏表両方です。 本物同様に溝を切り欠いてプラ板をぐるっとまわすかとも思ったのですが、 この段階で割と時間が厳しくなっていた(あと5日とか)ので、今回は塗装で。 塗りなおしにめっちゃ時間とられました。 全体をマスキングし、外周のテープだけを切ります。 はい。初エアブラシのマスキング。これだけでもドキドキしてやりました笑。 後から考えたらここはプラで作ったほうがよかったのかもしれません。 |
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このマスキング切りに使った道具ですが、こんなやつです。 デザインナイフの刃をプラ板に貼り付けたものです。 このプラと刃の間の隙間を調整するために0.5mmのプラ板があります。 つまり、プラ板をボディに沿わせればこの隙間の一定の幅で マスキングテープを切れる、ということです。 実はボディートップは曲線が複雑で、一度これでやってもダメだったので 結局フリーハンドで切りましたが。ボディーサイドには有効でした。 |
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はい。マスキングを塗ります。 塗料はフィニッシャーズのファンデーションホワイト。 ガンプラ用に買っていたものです笑。隠ぺい力が非常に強い白です。 エアブラシ初心者ながら、このへんになるとやっと理屈が分かってきます。 全体に厚く吹くときは塗料濃度1/2、圧やや高めで噴射量多めで遠くから。 写真のように一部に吹くときは濃度1/2、圧低めの噴射量控えめで近くから 今までは薄く塗ろうと思って、濃度1/3、圧低めで遠くから塗っていましたが 時間が無いとき、厚い塗膜が必要なときにはやれないとダメですしね。 というか今がまさにそのときです笑。 |
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初エアブラシのマスキングはがしっ(もういい) おおー筆塗りと違ってちゃんと塗り分けられてるぜー! 筆塗りだとマスキングなんて意味無しですからね …それとも塗料が薄すぎたのかな。 なにはともあれエアブラシ万歳! 美術で絵を描いても線画までよかった絵に色を塗ったらぐちゃぐちゃになる 塗装苦手な人だった僕にとっては革命的な出来事です。 |
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全部はがしてみました。 ベネ(よし) 大体いい具合なんじゃないでしょうか? にしてもきたねー手だぜ… |
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サンバーストはこんな感じ。 すごく…ベリッシモ(とても)いい具合だ |
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キレイに塗装ができましたらば、上からクリアを吹きます。 今回はMr.カラーのスーパークリア(光沢)を使いました。 初めてのグロス(つやあり)塗装。はじめてづくしです。ハイ。 |
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さーて、クリアの次は「みがき」です。 全体を1000番〜1500番のペーパーで磨いだ後、 コンパウンド(研磨剤)でさらに磨きます。 今回は時間もなかったのでいきなり細目のコンパウンドをいました。 ちょっとギブソンのカタログとか見ててバフ磨きに憧れていたので、 100円ショップにてリューター用バフ買ってきてやってみました。 …研磨剤が飛び散るばっかりでまるで磨けず。 |
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やっぱ手で磨くのが一番だぜ! というわけでここからはひたすら手で磨きます。うおりゃあああああ |
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ゼェゼェ 500回くらい往復したでしょうか。 こんなにキレイにみがけました。 フロントPU横の傷はピックガードでかくれるから気にしちゃダメっ ここでもやらかしました。 あんまり気合い入れて磨いたもんで、白を塗った分厚い縁の塗膜が削れて バインディングが一部削れちゃいました…あーあー。 というわけでここまで磨いたのにまたバインディング塗装→トップコート そして磨き。今度は縁は極力触らないように丁寧に。 やりなおした結果、ここまでてかてかじゃなくなってしまいました。 やっぱりプラでバインディング作ったほうがよかったかなー この段階で結婚式当日まであと4日もないんじゃないかえ。 大丈夫かよオイ |
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チェリーアップルレッドも磨けた…けれど、 こっちもバインディング削れちゃってリテイク。 経験のなさが土壇場にきて効いてくるのでした。 さて、ついに郵送期限まであと1日、 ピックアップは?ペグは?ブリッジは?スイッチ類は? 結婚式に間に合わせるべく、倉庫の中でひとりミニチュアに立ち向かうkobby 約束は果たされるのか? 次回、感動の最終話「バラックの中の戦争」、震えて待て! |
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