
宮崎はよく晴れていました。
こんな日にPCの前で一日中インドアに過ごすのもどうかと思い、
思い切り外で遊んできました。
やってることは室内と同じですが。

中学生の頃、僕は美術部に所属していました。
美術部ってずっと作品にかかりきりって人は非常に稀なので、
毎日部室に来る人というのは少数だったのですが、
僕はその中ではかなり美術室に居座っていました。
何をやっていたかというと…絵とか彫刻とかじゃなくって、
技術の授業で出たラワンの端材を電動糸ノコでカットして
当時初めて間も無かったエレキギターのミニチュアを作ってました笑。
時は流れ、ギターに関する知識、形状把握能力、造形技術の経験値を
当時より積んだ私は、それらをフル動員し、再びミニチュアを作り始めました。
作るのは、いつかどこかのクラフトマンが作ってくれないかと思って
こっそりGraphixにUPしている妄想セミアコくん。
使用する木材は当時のラワンから大幅にグレードアップして、
琴や箪笥に使う高級木材、桐。だって木目が少ないんだもん。
とはいっても5mm厚の薄板なんで安かったですが。
色も白いし切削性も非常によいですし、ブラウンに塗れば
マホガニーっぽく見えそうな木目で、ミニチュア製作に向いているかも。
今回のギターは…設定上はメイプルかスプルースなんだけどね!
当時と違って電動糸ノコとか無いんで、手動バンドソー(?)でラフカット、
それをデザインナイフで目的の外形に大まかに整えて、今回のために買った
パワーグリップの浅い丸刀でアーチをザクザク彫ります。

こんな感じで、元絵と比べながら、思い描いたアーチの具合を出していきます。
ちょっとしたルシアー気分ですね。
さしづめハンドカーブド・ワンピース桐トップを削り出す達人(?)。
パワーグリップいいですねぇ。学生の頃買わされた彫刻刀とは雲泥の差。
この丸刀を今後プラモで使う機会があるかどうかは微妙ですが、
アーチドトップを削るには非常にいい具合です。
そうして削っていったものに80番のやすりをかけて段差を整え、
さらに120番、240番と番手を上げて表面を整えたものがこれ。


どうでしょう?割と自分の中ではうまくいったと思っています。
昔はホーン部分のアーチの膨らませ具合がなかなか分からずに、
残しすぎてESPのホライズンみたいになったり、真ッ平らにしちゃったり
したこともありますが、今回はネック仕込み角度の4.5度を意識して
削ったので、ギブソンの335に近いよーな、さりげなくもしっかりアーチした
ホーンになりました。満足。ほくほく。
っていってどれくらいの人が分かるのかな…笑。
このへんで蓄積されたウンチクが役立っています。
今回はトップのアーチでしたが、まだバックも同じことしないといけないし
Fホールまだ開けてないし…むしろ裏の厚みを落としてないし、
完成にはまだまだかかりそうです。せっかく妄想を3次元にする機会なので
納得いくものを作ろうとは思っています。
どうしようかな?これを原型にバキュームフォーム作戦…というのもいいかも。
薄く作れるし。薄くなりすぎる気がしますが。