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「ひと仕事」の詳しい内容

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しばらくかかりきりだったことってこれなんです、実は。




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僕の先輩の結婚式に、サプライズ(多分バレバレだったと思いますが)で
プレゼントとして送らせて頂いた、ミニチュアギターです。

時間が足りずヘッドがまっさらだったり、
フレットが作業手順をミスしたせいで汚かったりして、
正直贈り物としてはもう少し頑張りたかったのですが、
喜んでいただけたようでなによりです。


このミニチュアギターの、いいわけを多分に含む製作記も近々UPさせていただきます。
とりあえずお報告とお詫びといいわけを兼ねて、手短に。

お二人ともいつまでもお幸せに!

己の信じた道を突き進む人間を人はオタクと呼ぶ

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あれ…?ミニチュアギター講座にまったくコメントがつかん…汗。
誰か一緒に作りませんか~笑?


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そのミニチュアギター、ボディサイドを曲げ木でやろうと思っていましたが、
半田ごてでやってもなかなかうまくいかず…というかツノ部分が鋭角なので
こげるわ割れるわでうまくいきませんでした。
おかげで現在僕の部屋にはヒノキが燃えたいい香りが…笑。

そこで今後どうするか、方策を考えました

①水を含ませて熱する以外に、煮る、蒸すという方法があるらしい。
 そっちでやってみる。または半田ごてと併用する。
②人間諦めが肝心。木は諦めてプラでやる。サイドはサンバースト濃いし。

①だと、きっとモールド(型枠)も別途作る必要があるなぁ…
それをやってもできるかどうかも分からないし。
でも②はおもっきし負けた気がする上に、Fホールからのぞくであろう白いプラ板
これにとても我慢がなりません。木で作ったということが重要なのにっ!
中を塗ったとしてもなんだか悔しいので、これは万策尽くした上での
最後の選択肢ということで…とりあえず万策尽くしてみます。

現在薄板を持っていたヒノキでやっていましたが、
もっと硬くて粘る木を使ってみるとか…ホウの薄板を作ってみて試すかなぁ
本当はナラとかブナとかが曲げ木には適してるらしいですが・・・
あとは勿論カエデ(=メイプル)。カエデの薄板なんて普通打ってないですが。
そもそもこんなに鋭角的に曲げることって普通はないでしょうねぇ。
あともうちょっと低い温度でやるのが正しいのかも知れません。


ほかにうまいやりかた等思いついた方、知っている方いましたらコメントにてお願いします!

ミニチュアギター製作講座 ~アーチドトップ編~

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<注:今回の記事はいつもと比べ何故かテンションが高いようです。
何故なのか本人すら分かりませんが、どうか生暖かく見守ってあげてください。>


こんばんはー、こんにちはー、おはようございますっ
前回のミニチュアギター記事に対する大反響に答えて(大嘘)、
今回はボディバックの削りだしを例に、製作過程をやや駆け足ながら紹介するよっ
ギターキッズも、妄想楽器ファンも、模型ファンも、キャモン!


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印刷した1/6サイズの絵をスティックのりで木に貼ります。
基本的にアーチド・トップを作る場合には、左右反転した絵を裏面に貼ります。
表に貼ったらすぐ削られて分からなくなりますから。
今回は裏面ということで元の絵そのままです。

貼った絵の輪郭に沿ってデザインナイフを入れ(チップ防止のため)、
あとは糸のこやら薄刃ノコやらデザインナイフやら彫刻刀やらで
すみやかに外周の形を切り出しましょう。
表はいくらチップしようが、どーせ彫刻刀で彫っちゃうので気にしないっ
ストラト等フラットトップの場合は当然気にしないとダメですが。


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次に削る面を表にし、ブリッジの位置からネック接合位置までを
4.5度のネック角度に合わせてスロープのように彫ります。
ここがブリッジより上の部分のアーチの基準になります。
実はこれに合わせる必要があるのはボディトップだけで、
ボディバックは別にここをネック角度に合わせる必要性は無いのですが、
今回はギブソンES-335をイメージしたアーチということで、
実機は表も裏もメイプル合板をプレスしてアーチを作っているから、
表がそうなら裏もこの角度なはずだと思い、今回はこうやって作っています。
こうやって作ることでアーチの形状がなだらかになって
ギブソンらしくなるというのもあります。
角度が浅いとE●Pのホ●イ●ンみたいな、きついアーチがツノについちゃいます。


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彫刻刀でひたすら削り、たまに小さく切った80番のペーパーをかけて
アーチの具合を見ます。ペーパーをかけることで不自然なカーブをしている部分が
よく分かるようになりますので、そこを彫刻刀で削ってはまたヤスります。
またこのとき、斜めに彫って薄くなっているネックとの接合部分の薄さまで
ボディの外周が薄くなるようにします。


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大体思ったカーブが出たと思ったら、微妙なカーブは切ったペーパーで出します。
この工程は、美しいアーチを描くように微妙な調整を兼ねています。
力の入れ具合を調整すれば、外周にリカーブ(反り返り)を作ったり、
ボディエンド側のゆるやかなカーブを調整したりも出来ます。
どうしても思った形にならない部分はまた彫刻刀で細かく彫って修正し、
またヤスリをかけていきます。番手を120番→240番と上げて行き、
最後は中目のスポンジヤスリで現段階では仕上げてみました。


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こうしてボディバックのアーチは終了。ね?簡単でしょう笑?
こうやって見ると結構チップとかありますね
…サンバーストの色が濃くなる部分はパテ等で修正するかも…。

昨日作ったボディトップにはFホールも開けてみました。
左右非対称な位置にあるホールが、絵でみるより違和感あるかも。
ま、今回は気にせずこのまま行くけどね!


どーでしょう。今回はアーチドトップだったからだいぶ手間がかかりましたが、
フラットなエレキギターのミニチュアは非常に簡単に作れます。
妄想ギターが形になるって結構嬉しいものがあります。
実物をン10万でどっかに作ってもらったり、自分で作るのは当分先になるので
ミニチュアでも作って妄想を膨らましてはいかがでしょうか笑。

ミニチュアギター疾患

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宮崎はよく晴れていました。
こんな日にPCの前で一日中インドアに過ごすのもどうかと思い、
思い切り外で遊んできました。




やってることは室内と同じですが。

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中学生の頃、僕は美術部に所属していました。
美術部ってずっと作品にかかりきりって人は非常に稀なので、
毎日部室に来る人というのは少数だったのですが、
僕はその中ではかなり美術室に居座っていました。

何をやっていたかというと…絵とか彫刻とかじゃなくって、
技術の授業で出たラワンの端材を電動糸ノコでカットして
当時初めて間も無かったエレキギターのミニチュアを作ってました笑。


時は流れ、ギターに関する知識、形状把握能力、造形技術の経験値を
当時より積んだ私は、それらをフル動員し、再びミニチュアを作り始めました。

作るのは、いつかどこかのクラフトマンが作ってくれないかと思って
こっそりGraphixにUPしている妄想セミアコくん。

使用する木材は当時のラワンから大幅にグレードアップして、
琴や箪笥に使う高級木材、桐。だって木目が少ないんだもん。
とはいっても5mm厚の薄板なんで安かったですが。
色も白いし切削性も非常によいですし、ブラウンに塗れば
マホガニーっぽく見えそうな木目で、ミニチュア製作に向いているかも。

今回のギターは…設定上はメイプルかスプルースなんだけどね!


当時と違って電動糸ノコとか無いんで、手動バンドソー(?)でラフカット、
それをデザインナイフで目的の外形に大まかに整えて、今回のために買った
パワーグリップの浅い丸刀でアーチをザクザク彫ります。

ファイル 72-2.jpg
こんな感じで、元絵と比べながら、思い描いたアーチの具合を出していきます。
ちょっとしたルシアー気分ですね。
さしづめハンドカーブド・ワンピース桐トップを削り出す達人(?)。

パワーグリップいいですねぇ。学生の頃買わされた彫刻刀とは雲泥の差。
この丸刀を今後プラモで使う機会があるかどうかは微妙ですが、
アーチドトップを削るには非常にいい具合です。


そうして削っていったものに80番のやすりをかけて段差を整え、
さらに120番、240番と番手を上げて表面を整えたものがこれ。

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ファイル 72-4.jpg

どうでしょう?割と自分の中ではうまくいったと思っています。
昔はホーン部分のアーチの膨らませ具合がなかなか分からずに、
残しすぎてESPのホライズンみたいになったり、真ッ平らにしちゃったり
したこともありますが、今回はネック仕込み角度の4.5度を意識して
削ったので、ギブソンの335に近いよーな、さりげなくもしっかりアーチした
ホーンになりました。満足。ほくほく。
っていってどれくらいの人が分かるのかな…笑。
このへんで蓄積されたウンチクが役立っています。


今回はトップのアーチでしたが、まだバックも同じことしないといけないし
Fホールまだ開けてないし…むしろ裏の厚みを落としてないし、
完成にはまだまだかかりそうです。せっかく妄想を3次元にする機会なので
納得いくものを作ろうとは思っています。

どうしようかな?これを原型にバキュームフォーム作戦…というのもいいかも。
薄く作れるし。薄くなりすぎる気がしますが。

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